夫が、初めての単著「Android SDK ポケットリファレンス」を出します。

思いこせば数年前。
「オレ、単著を出したいんだよね…。」
そのときから既にいくつかの月刊誌に寄稿などしていた彼は、自信たっぷりに話していました。
「いつかは出すんだろうなー。やるならやってほしいなー」と当時は思っていました。

で、ついにその日が訪れました。

2014/3/1(土)。
彼の単著Android SDK ポケットリファレンス
が、技術評論社より出版されます。
512ページを書ききった彼に、お疲れさまをいいたいです(いや、既に言ったよ!)

そして、彼を支えてくださった担当編集者さん、レビュワーをしてくださった方々に「ありがとう」を伝えたいです。

ムスメが生まれてから、この執筆は動きはじめました。
来る日も来る日も執筆執筆で、イライラした時は何度もありました、ええ、何度も。
口は動いているのに、手は動いていない日だってありました。
そのたびにdisりもしました。自分だけが苦しいんじゃない、あなたの執筆に関わってるいろんなヒトが何かを犠牲にしているのだから、と。
執筆は、本人だけじゃなくて、執筆者に関わるすべてのヒトが何らかの犠牲や忍耐を強いられる。
改めて、そう感じました。

そして、書ききった。
見事に書ききって、イマ、ここに、製本された現本がある。
執筆が終わって、ムスメとも以前より良く遊ぶようになった彼をみて、次の目標を早く見つけてほしいなぁと思ったりしています。

はじめに

 『Android SDKポケットリファレンス』をお手に取っていただき、誠にありがとうございます。
 本書はAndroidアプリケーション開発を行う技術者の方に向けて、長く使っていただけるよう留意して書いたリファレンス本です。実現したい機能のイメージがあれば目次から引き、メソッドの使い方を確認したい場合には巻末の索引から調べられます。

 Androidは2009年7月に国内初のAndroid携帯であるHT-03Aが発売されてから5年が経とうしています。その間に毎年のように行われるバージョンアップによって機能がどんどん追加されていっており、過去の実装方法には非推奨となっているものも少なくありません。この点に注意を払いつつ、よく使われると思われる機能に凝縮して編纂しました。
 本書では最新の端末をサポートしつつ、過去にリリースされたバージョンに対しても
可能な限り動くように、サポートライブラリに対応した機能の解説をするように心がけています。また、書籍であることのメリットを活かすために、各機能の解説で関連した項目への参照をつけることで、調べていたこと+αの知識が得られることを目指しました。

 もちろん最新の機能についても取り上げており、一部は最新版のKitKat(Android4.4)に関する注意点なども盛り込んでいます。
 しかし、本書の紙面だけでは特定の分野を深く掘り下げて網羅的に解説することはできていません。そういったところを補足できるように、Appendixのところで参考となるサイトや書籍をいくつか紹介しています。必要に応じて、こちらも参考にしてください。本書が読者の皆さまのお手元で少しでもアプリ開発の手助けとなれば幸いです。

 最後に、本書を執筆するにあたり、多くの方々にお世話になりました。
コミュニティにて一緒に活動するTamさん、藤原悠行さん、野上誠司さん、松原和也さんにはレビューアとして多くの指摘をいただきました。この場を借りてお礼申し上げます。そして私が休日に執筆することを許し、叱咤激励しながら私の執筆を陰で支えてくれた妻の桂子と、いつも元気を分け与えてくれる娘のともみに本当に感謝しています。ありがとう。

2014年 2月吉日
しげむらこうじ

Android に関わるすべてのカタにとって、良書となり得るだろう一冊だと思います。
もし良かったら、ゼヒ、お手に取ってみてください。
(分厚いながらも、ぎりぎりポケットには入る大きさです>実証済)

Amazon:Android SDK ポケットリファレンス