北の端から西の端に来て、感じたこと
この記事は、やまぐちの魅力 Advent Calendar 2016 の12月25日担当分です。
山口の魅力を知りたくて作った、このAdvent Calender。
様々な方に参加していただき、ありがとうございます。
そして、様々な方面に広げてくださった、ひさっちさん、ありがとうございます。
青森から東京、そして山口へ
そもそも、私は、青森県黒石市の出身。
黒石市というと「ハテ?」と思う方が多いかもしれませんが、ここ最近は「つゆ焼そば」というB級グルメが有名な街です。
噂によると美味しいらしいです(まったく食べたことがありません…)
青森にいた頃は、当たり前ですがほぼ方言でした。
青森は方言が3つほどあるらしく(津軽弁・南部弁・下北弁)、私は津軽地方生まれだったため、幼少時から津軽弁でした。
津軽弁は、フランス語の発音に近いことが特色のようです。
このあたりの動画が素晴らしいので、津軽弁がどんなものか知りたい方は見てみてください。
高校までを青森で過ごし、東京で10年間ほど暮らした後、結婚を機に山口にやってまいりました。
今は、山口県東部の柳井市に住んでいます。
総じて過ごしやすい街ですね、柳井市。
柳井市の魅力って?
県央部と広島、どちらへも行きやすい距離。
山口県東部は、広島県に近いです。
高速道路を使うと、宮島のある廿日市市までは1時間ほど、広島市内には90分程度で行けたりします。
同様に、山口県央部にも1時間程度で行けます。
休日などにどちらにも行きやすいですし、隣接する岩国市に岩国錦帯橋空港ができてからは、東京へのアクセスが向上しました。
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食べ物が美味しい
柳井市といえば、これ!
甘露醤油
お刺身にはもってこい、だと思います。
再仕込み醤油という部類で、甘さが強いお醤油です。
自然薯
自然薯の大生産地のようです。
(むすめが通っている保育園の行事関連で知りました)
あさひ製菓
柳井に本社がある、山口を代表するお菓子メーカーです。
個人的にはザッハトルテが好き。
「月でひろった卵」
美味しい、の一言に尽きます。
「魅惑のザッハトルテ」
コーティングされたチョコのほろ苦さとスポンジの甘さがなんとも言えない絶妙なバランス。
通販で大人気のようです。
「ほわり」
名のごとく、ほわっと溶けるんですよね。
面白いお菓子です。
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人気のある店だけが勝ち残る…
どこでも一緒かもしれませんが、こと柳井に関してはとことんそんな感じがします・・・。
生き残り競争が激しいなぁと。
カフェなら、「ホシフルーツ」。
広島の市場から厳選されたフルーツを利用して、パフェなどを提供しています。
季節ごとに楽しめるフルーツパフェやケーキが美味。
ラーメンなら、「のぉくれ」。
くろ(牛骨醤油)、しろ(鳥白湯)、あか(トマト)の3種類をベースに提供。
期間限定メニューも工夫を凝らしていて、店主の挑戦心が垣間見られるラーメン。
うどんなら、「釜屋」。
ピロピロっとした独特の麺と、甘っ辛いツユとのハーモニーが絶品。
とんかつなら、「TONTON」。
上品なとんかつが味わえます。
パスタなら、「KAZUHANA」。
モッチモチの手打ち麺、胸焼けしないさっぱりとしたソース(しかしコクはある)のバランスが絶妙。
お寿司なら、「なか」。
回転寿司だけど、回転寿司と侮る事なかれ・・・!なクオリティ。
いつ行っても混んでいるお店を紹介いたしました。
他には、
・大畠の予約客しか行けない和食屋さん
・上海料理を良心的なお値段で提供してくれる中華屋さん
・駅前の下松ラーメン(牛骨スープ)のお店
などなどがあります。
探せばもっとあるかもね、そうかもね!
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コンパクトで街のバランスが良い
広島県内や県央部に行くことはあれど、ほぼほぼ市内で用事が足ります。
人口は減少しているようですが、我が地元と比べたら、人の動きが全く違います。
コンパクトシティ計画を打ち出していた様ですが、我が地元の例(謎)などを見ると、このままそんな計画はナシでいい気がします・・・。
駅前:
人通りこそ少ないけれど、「白壁の街並み」で情緒深さを感じることができます。
白壁の街並みには、金魚ちょうちんが飾られており、夏には「金魚ちょうちん祭り」が開催されます。
ちなみに、「金魚ちょうちん」は、青森県の金魚ねぶたにオマージュされたものだそうです。
駅反対側には、MrMaxを中心としたショッピングエリアがあり、なぜか常に混雑しています。
中心地:
ゆめタウン様々!
雨天時は市民の誰もが行く場所、の様な気がするお店。
保育園ママに会うことが多いです・・・。
郊外:
市外へと向かう幹線道路。
私が住んでいるのはこのエリアで、自然が豊かな場所です。
(それこそイノシシやサル、タヌキ、キジ、ウサギなどが出没するエリア。変に雪が降ると凍結するゾーン。)
山口の魅力って?
歴史・アートに触れられる
なんてったって、YCAM!
私が山口で最初に訪れたのはここ、YCAM。
このイベントを見に行っていました、確か。
そして、萩をはじめとした幕末関連の歴史は外せないです。
萩市の松陰神社は、雰囲気の良い落ち着きを与えてくれるいい場所なので、ぜひ来てみてください。
(そういえば、松陰先生は津軽藩にも立ち寄ったことがあるとか)
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どんどん!
山口と言えば、どんどん。
というくらいにどんどんが好きです。
どんどんとは何?と答えるならば、何の変哲も無いうどん屋さんです。
都内にも1店舗のみあるようです。
萩本店で出しているうどんのかまぼこはべらぼうに美味しいので、行く価値ありです(なぜだか常に混んでいます)
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ういろう!
名古屋のういろうとはまた違う味わいで、つるっと食することができます。
個人的には「豆子郎」が好き。
本店の喫茶で出している「ぜんざい」の餡子が、あんこ好きの私にとって忘れられない味なので、また本店に行きたいですね
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上にも下にも行きやすい
山口って、中国地方扱いではなくて、「九州扱い」なんですよね。
そのせいか、九州地方のローカル番組もデイリーで放送されてたりします。
柳井のケーブルテレビに契約していると、広島の放送局であるTSSがみれたりもします(山口は青森と同様、フジテレビ放送網ではありません)
私が通っている美容師さん情報によると、県央部に住んでいる方は、福岡方面に美容院に行くこともあるそうです。
逆に、柳井や岩国といった県東部に住んでいる方は、広島方面か県央部に行くことが多い、とのこと。
基本的には県内で用事を済ますけれど、何かあるときは、福岡か広島方面に行く人が多いような気はします。
太平洋沿いに住んでいる限りは、新幹線や電車での交通の便がいいんですよねぇ。
何気に仕事をする分には変わりない
今は夫婦がそれぞれリモート勤務しています。
それぞれ違う会社ではありますが、チャットツールで連絡なり通話なりをして業務を行っています。
お互いの仕事に差しさわりがないように、去年、私が本格的に仕事を始めてからは仕事部屋を別にしました。
私がその後、転職し、会社員復帰してからは、夫婦二人の会話は、ご飯の時と寝る前ぐらい。
お互いにIT系(夫はプログラマー、私はデザイナー)の仕事をしているせいか、働く場所は大事にしていて。
今は山口で仕事をしたいからしているだけ、なんですよね。
偶然、その条件にあった仕事を、ふたりそれぞれが出会えたことが奇跡かもしれない、と思うことも多々あります。
今後もし、山口を離れることがあっても、いつかはここに戻ってくるでしょうし、そういう意味では、青森と同じくらい大事な地になっているなぁと。
来年で山口に住んで6年目を迎えることになって気づいたりしました。
訪れるはずがないと思うっていた土地が、大事なものに変わった
正直なところ中学時の私、「中国地方に行くことなんて今後ないし!」とタカをくくっておりまして、中国地方の地理を全く覚えようとしませんでした。
山口と広島の位置関係を知ったのは、7年ほど前、広島の友人、藤本さんに聞いてからでした。
位置関係も知らないところに旅行に行こうとしてたとは、我ながら怖いですね、つくづく。
そんな扱いから、180度変わったのは、やはり
「実際に行ってみて、印象が変わった」
「その地独自のことがあり、知ろうと勉強したりした」
「方言の柔らかさなど、住んでみて新たな発見もあった」
この3つだと思います。
自分の生まれである青森は、もちろん、かけがえのない大事な土地だし、愛すべき土地。
山口に来てから、青森の良さをさらに実感できたり、逆に山口の良さを実感することもできました。
まだまだ隠れている魅力がたくさんあるだろう山口は、つくづく楽しい場所です。