Takehiko Inoue.
ただただ、圧倒。
「井上雄彦 最後のマンガ展」に行ってきました。
この方の描く絵は、既に漫画家の域を超えていますね。
人間の本質(特に豪快さ・儚さ)を描くのがうまいなぁとつくづく感じました。
人間らしさ、強さ、そして儚さ、弱さ。
それらすべてを、線一本で表現している。
まさに、「魂」の叫び。
そして、井上氏の描く構図は・・・バランスがたまらない。
1mmのズレもなく、これ以上のモノはない!てくらい。
ところどころに、ちょっとした仕掛け!的なモノもあり、井上氏のファンならずとも、楽しめる展示になってます。
正直、この展覧会のコンセプトとなった作品「バカボンド」は途中までしか読んで無いですし、一緒に行った友人も読んだことは無いとのこと。
しかし、ところどころに展示されておる絵の存在感たるや・・・。
絵に飲み込まれるって、こんな感覚なんだな、と実感しましたね。
白と黒の織り成す世界観に、ただただ圧倒。
それらを日々作り出す、井上雄彦さんを尊敬。
そして、ますますファンになりました(笑
あまり書くと、ネタばれになってしまうのでこれ以上は自重。
是非是非、行ってみてはいかがでしょうか?
また、土日に行かれる方は、「週末日時指定チケット」をご購入の上、来場することを強くお勧めします。
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立場は違えど、絵を描く者として、こんな風に、絵に打ち込める環境つくりはしたいと考えています。
思うが侭に自由に描くのも、クリエィティブな発想・発見がいろいろ生まれ、楽しいのですが、それは「アート」。
コンセプトをじっくり練って、じっくり描いてみたい。
イヤ、描く。描こう。