アンドロイドの会 女子部作成アプリ「ネイル・ド・ロンジョ」がマーケット公開されていました。

自分が参加している、アンドロイドの会 女子部「チーム・dronjo」で作成しましたAndroidアプリが、マーケット公開されていました。

ダウンロード

アンドロイドケータイをお持ちの方は、ダウンロードしてみてください。
アプリレビューも公開されています。(@morihime執筆)実際の使用感などを知りたい・アンドロイド女子部に興味のある方はコチラをごらんください。

■作成背景
今年4月にありました、A3(android application award)用に作成されたものです。

■担当箇所
アプリケーション全体のUIデザインを担当しました。
アプリ概要や画面概要・画面遷移はメインプログラマであった@yanzamさんらと話し合って決め、それを元にUIに起こしました。

他、デザイン部分に関しては。
アプリケーション起動画面とアイコンデザインは矢野りんさん、ネイルチップデザインは名古屋在住の@mrshiromiさんが担当しました。

プログラム部分に関しては。
@yanzamさんを中心に、@lycheeさん・@morihimeさんが行いました。

デバッグやアイディア参加してくれた方々も含めると総勢20名以上の制作体制でした。

■対応機種
HT-03A, Xperia, Desire, IS01・LYNX
海外発売端末のN1やLuquidでも動くようです。

■アプリケーション概要
自分の手の写真にネイルチップをオーバーレイして表示することができるアプリです。

*使い方
1.自分の手の写真を撮影し、保存します。
2.保存された写真の上に、予め配置されたネイルチップが表示され、写真上のネイルの位置とネイルチップの位置を調整します。
3.調整したら、ネイルチップの色などを変えて、お好みにデザインしてください。

アプリ上で作成されたネイルデザインは保存できます。
ですので、ネイルショップに行った際の注文イメージとしても使えると思います。

また、ネイルケアなどでわからないことがあったとき、検索できたら画期的ですよね。
アプリ上では、ネイルケアのTips検索やネイルケアグッズ検索も可能です。

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ここから個人的雑感。
あくまでデザイナ目線で記載します。

■UIデザインコンセプト
「大人かわいい」
シックの中に、どこかかわいらしさを。
ひとつのアプリで、いくつものネイルパターンが生まれる多種性を、トランプのカードに例えて、デザインしてみました。

■デザインするときにしたこと
カメラUIを作成する際に、カメラアプリを数多く見、使ってみました。
既存アプリの画面構成を参考にするためと、実際の操作感を得るためです。

一般的なカメラUIはどちらかというと「かっこいい」イメージ。
おそらく、スマートフォンを購入するユーザーの大半が男性、ということもあり、色調も黒が多くシンプルなものが多い傾向が見られます。

が、今回のターゲットは「女性」。
予め、大まかなベースカラーは話し合いなどで決めていたため、紫ベースでデザインすることにしました。
対象年齢などを考えると、紫の持つ神秘さ・上品さが、マッチしているなと感じました。
が、それだけでは思いっきり大人っぽくなってしまうので、補色としてピンク・スカイブルーを加え、Popさ・かわいらしさを演出しました。

UI作成時に、アプリ起動画面画像が先に上がってきたため、それを見て最終的な色調調整をしました。
あとの画面は、カメラUIの色をベースに作っていきました。

■デザイン時に注意すべき点
・AndroidのUIデザインパターンを理解する必要性
画像のファイル名称のつけかたから9パッチに至るまで、UI構成の基本を最低限抑える必要がある。

・Androidデバイスの画面解像度の認識
画面解像度によって、色や配置なども異なることを意識してデザインする必要がある。

・パーツの大きさ
基本的にタッチ操作のため、ボタンなどのパーツの大きさに気を配る必要がある。

■最後に思ったこと
・デザイナはどこで収益を得るのか
ビジネスの上で考えていくと、そこが一番難しいのかな、と思いました。
プログラマとデザイナが組んで、有料アプリを作るとなったとき。
機能追加に伴って、画面改修される場合も当然あるでしょうが、実装はプログラマさんが担当します。
その辺のパワーバランスが難しいなぁと、正直思いましたね。

・だけど、組んで作るのは楽しい。
Web制作でもそうですが、普段はプログラマさんとの協業が主です。
対立することも時々ありますが、話しながら作っていくのはとことんたのしいのです。
自分が作ったUIがプログラム実装されて動いているときは本当に嬉しくてたまらない。

Androidアプリにおいてもそれは同じでした。
修正なども後半部に多くでましたが、時間の許す限り反映させようと思いました。
結果的にでてきた修正を反映させて、くいが残らずに済みました。

・デザインっておもしろい。
Androidアプリ制作を通じて、デザインの奥深さが知れました。

ネイルアプリでの反省点が、AIR for Androidアプリ制作時にいくつか生かせたりもしました。
そこはもう積み重ねでしかないな、と思いますし、どんなUXを持たせるといいのか・活かせばいいのかということも経験値として得られると思います。

デザイン、といっても情報設計から、ビジュアルデザインまで、様々あります。
UIデザイン=ビジュアルデザイン、というわけではありません。
どのような画面構成にするか、どこにどの機能を配置するかも含まれています。
ビジュアルデザインは、それらを踏まえたうえでの最終工程にしか過ぎません。

確かに、ビジュアルは見た目でしかないのが事実です。
が、機能性に優れたアプリケーションでも、ビジュアルが良くないと実際使う気に離れません。
ぼくらデザイナの仕事は、そこを演出することだ、と思っています。
プログラマさんが作りたいであろう画面を、カタチにし、機能性あふれたデザインをすることだ、と。

今後も、様々なデバイスが発売されていくでしょうし、個人的にもAndroidアプリのUIデザインをもっとしていきたいと思っています。